嫌な夢をみた
嫌な夢をみた…
目が醒めるとそれが夢だったことを告げるように四肢があることが確認出来た。
夢の中の私は、気付けば真っ暗闇の中で、暑さを感じていた。汗もかけどもかけども止まることはなかった。窮屈さを感じた為、手を伸ばしてみても最後には強い力で押し戻された。
閉所恐怖症である私は、窮屈な空間に息苦しさを感じながらも、何故か居心地だけはよく、私の居場所はここなのだと認識していた。
なるほど、この窮屈な空間の中で、なんとか生きる為の適応なのだろう、社会においても同じことなのだろうな…
などと物思いに耽っていると、急に私は何かから急に解放された。
眩しい!
私の眼前には、白い崖から流れ落ちる滝が見えた。
一体ここはどこなのだ?
と思ったのも束の間、何かにまた目を覆われ暗闇へと戻った。
さっきのはなんだったんだろう?思考が追いつかない状態の中、なんとか落ちつきを取り戻そうと深呼吸をする。
なにか匂うな…
今までなかった匂いをを感じることに気がついた。
それに湿気も…、
そう思った瞬間、私は何かから解放され、光を取り戻した。
眼前に広がる洗濯物の山…。私もそこに放り込まれた。
何故洗濯物の中に私は放り込まれたのか…。
鏡があったため、私は精一杯の力を振り絞り、自身の姿を確認した。
私の姿は苺柄のパンツになっていた。
ようやく私は目が覚めた。
私はもう手遅れかもしれない。